建物状況調査でわかる発見される主な不具合例

建物状況調査では、様々な不具合が発見されることがあります。例えば、基礎部分では、ひび割れ、不同沈下(建物が不均等に沈むこと)、鉄筋の腐食などが発見されることがあります。これらの不具合は、建物の強度に影響を与える可能性があるため、早期に補修が必要です。外壁部分では、ひび割れ、塗装の剥がれ、コケやカビの発生、雨漏りの跡などが発見されることがあります。これらの不具合を放置すると、建物の劣化が進行し、雨漏りの原因となる可能性があります。 屋根部分では、瓦のズレや破損、雨漏りの跡、コケやカビの発生などが発見されることがあります。これらの不具合は、雨漏りの原因となり、建物の内部にダメージを与える可能性があります。内部では、床の傾き、壁や天井のひび割れ、建具の不具合、雨漏りの跡などが発見されることがあります。これらの不具合は、住み心地を悪くするだけでなく、構造上の問題を示唆している可能性もあります。 また、小屋裏や床下などの普段見えない部分では、シロアリの被害や、断熱材の劣化、配管の不具合などが発見されることがあります。これらの不具合は、発見が遅れると、大規模な修繕が必要になることがあります。建物状況調査は、これらの不具合を早期に発見し、適切な対策を講じるための、非常に重要な手段です。 建物状況調査の費用は、調査対象となる建物の種類や規模、調査内容によって異なりますが、一般的には、戸建て住宅の場合、5万円から10万円程度が相場となっています。マンションの場合は、3万円から5万円程度が相場となっています。費用を抑えたい場合は、調査項目を絞ったり、簡易的な調査にしたりすることも可能ですが、建物の状態を正確に把握するためには、しっかりと調査してもらうことが大切です。 業者を選ぶ際には、まず、建築士の資格を持っているか確認しましょう。建築士は、建物の専門家であり、専門的な知識や経験に基づいて、正確な調査を行うことができます。また、業者の実績や評判も確認しましょう。業者のホームページや、口コミサイトなどを参考に、信頼できる業者を選びましょう。さらに、調査内容や報告書の内容も確認しましょう。どのような項目を調査してくれるのか、報告書にはどのような内容が記載されているのかなどを事前に確認しましょう。