ホームインスペクションが必要なケースは、以下のようなものが挙げられます。まず、築年数が古い中古住宅を購入する場合です。築年数が古い物件は、建物の老朽化が進んでおり、様々な不具合が発生している可能性が高いです。また、過去に大きな地震や水害にあった物件や、リフォーム履歴が不明確な物件も、ホームインスペクションが必要不可欠です。さらに、自分で建物の状態を判断する自信がない場合や、住宅に関する知識が少ない場合は、専門家の意見を聞くべきです。ホームインスペクションの費用は、決して安くはありませんが、後々のトラブルを考えると、費用をかけても価値があると言えるでしょう。ホームインスペクションをしない場合でも、自分でできるチェックポイントはあります。まず、内覧時に、建物の傾きや、壁や天井のシミ、床のきしみなどを確認しましょう。水回りの配管のサビや、水漏れの跡がないかを確認し、窓やドアの開閉がスムーズに行えるかを確認しましょう。また、インターネットで、中古住宅のチェックポイントや、自分でできる範囲の診断方法などを調べることも有効です。しかし、自分でできるチェックは、あくまで簡易的なものであり、専門家による検査に比べると、精度は低いと言わざるを得ません。ホームインスペクション不要論には、落とし穴があります。費用を惜しんで検査をしなかった結果、後々高額な修繕費用がかかり、後悔するケースも少なくありません。また、専門的な知識がない状態で、建物の状態を判断するのは非常に難しく、不具合を見落としてしまう可能性もあります。ホームインスペクションの必要性を判断する際には、費用だけでなく、リスクとメリットを総合的に考慮することが重要です。後悔しないためには、専門家の意見を聞き、適切な判断をすることが大切です。