私が現場監督として経験した中で、最も苦労したのが基礎工事中の雨でした。基礎工事は、屋外で行われるため、どうしても天候に左右されてしまいます。特に梅雨の時期は、雨が続くことが多く、なかなか工事を進めることができませんでした。雨が降ると、まず、現場の安全確保を最優先に行います。足場が滑りやすくなっていたり、掘削した穴に水が溜まっていたりするため、安全確認を徹底する必要があります。 また、雨が降ると、基礎工事の進捗が大幅に遅れてしまいます。掘削した穴に水が溜まってしまうと、排水ポンプで水を汲み出さなければなりませんし、コンクリートの打設も延期せざるを得ません。そのため、工程管理が非常に難しくなります。また、雨が降ると、作業員のモチベーションも低下してしまいます。雨の中での作業は、体力を消耗しますし、危険も伴います。そのため、作業員の安全と健康を第一に考え、無理のない範囲で作業を進めるように心がけていました。 さらに、雨が降ると、近隣住民の方々への配慮も必要になります。雨水が現場から溢れて、近隣の道路に流れ込んだり、騒音が発生したりする可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。基礎工事は、雨との戦いと言っても過言ではありません。しかし、現場監督として、雨天時の対策を徹底し、安全かつ高品質な基礎を築くことが、私の使命だと考えています。雨は、基礎工事における最大の敵ですが、それを乗り越えた時、大きな達成感を得ることができます。