トイレリフォームで内装工事も一緒に行う場合、具体的にどのような手順で工事が進められるのかを知っておくと、当日の流れを把握しやすく、安心して工事に臨めます。一般的な「トイレリフォーム内装込み」の工事の流れは以下のようになります。まず、工事の開始前に近隣への挨拶を行い、工事期間中の騒音などについて理解と協力を求めます。次に、工事場所であるトイレ空間とその周辺(廊下や階段など搬出入経路)に丁寧に養生を行います。壁や床、家具などが傷ついたり汚れたりしないように、保護シートなどでしっかりと覆います。養生が終わったら、既存の便器の取り外し作業を行います。便器への給水管と排水管の接続を外し、便器本体を固定しているボルトなどを緩めて、便器を運び出します。この際、便器内に残った水や汚水がこぼれないように注意深く作業が行われます。便器が撤去されたら、次に既存の内装材の撤去です。壁や天井の古いクロスを剥がし、床のクッションフロアやタイルなども剥がします。この際、下地材の状態を確認します。もし古い内装材を剥がした際に、下地材にカビや腐食、ひび割れなどが見つかった場合は、必要に応じて下地補修を行います。この下地処理は、新しい内装材をきれいに貼るために非常に重要な工程です。下地処理が完了したら、新しい壁と天井のクロスを貼る作業を行います。部屋の隅から丁寧に空気を抜きながらクロスを貼っていきます。次に、新しい床材を貼る作業です。クッションフロアであれば、床のサイズに合わせてカットし、専用の接着剤で貼り付けていきます。床材の貼り付けが終わったら、壁と床の境目に巾木を設置します。