浴槽の交換を決意したものの、「工事には何日くらいかかるのか」「その間お風呂は使えないのか」といった、工事期間や当日の流れに関する不安を持つ方は多いでしょう。浴槽交換の工事期間は、浴室のタイプや工事の規模によって異なりますが、事前に流れを把握しておくことで、安心して工事に臨むことができます。最も短期間で済むのは、ユニットバスの浴槽のみを交換する場合です。既存の浴槽とサイズが合う規格品があり、簡単な入れ替えで済むのであれば、工事は1日で完了することがほとんどです。朝から作業を始めれば、その日の夜には新しいお風呂に入ることが可能です。一方、在来工法の浴室で浴槽を交換する場合は、工事期間は長くなる傾向にあります。まず、既存の浴槽を撤去するために、周囲のタイルや壁、床などを解体する作業が必要です。その後、新しい浴槽を設置し、給排水管を接続します。ここからが在来工法で重要な工程で、解体した部分の防水処理を行い、モルタルで下地を作り、タイルを貼って仕上げていきます。モルタルや防水材の乾燥には時間が必要なため、全体の工事期間は3日から1週間程度かかるのが一般的です。この間は、基本的にお風呂を使用することはできません。工事当日の大まかな流れとしては、まず初めに、搬入経路や作業スペースの養生(床や壁を傷つけないように保護シートで覆う作業)から始まります。次に、既存の浴槽の撤去・解体作業。そして、新しい浴槽の搬入と設置、給排水管の接続が行われます。最後に、壁や床の補修、コーキング処理、清掃を行い、お客様に最終確認をしてもらって工事完了となります。事前に業者から提示される工程表をよく確認し、工事期間中の生活について計画を立てておくことが大切です。